LOVEらいふ

あたしたちが教室に入ると、凄い勢いで早紀が駆け寄ってきた。




「おはよ!

これ、台本♪
2人とも、ちゃーんとこれ通りにやってねん♪」


すっごいニコニコSMILEで言われてしまったあたし達は、頷くことしか出来ず。



「う、うん。ちゃんとやるって」





「じゃ、読んどいてね?」



早紀はそう言って、どこかに行ってしまった。




「…と、とりあえず読んでみる?」



「そ、そうだな」



あたし達は恐る恐る台本を開いて読み出した。




あれ…?
意外に普通…………?






………………じゃなかった。





「ディ、ディープキス…?」



…だって、書いてあるんだもん。

『王子様は、白雪姫に近づいてディープキス♪』

って!!!



第一、眠ってる白雪姫にどうやってそんなことすんのよ。

絶対やってやんないし。





「あいつらしいな。」



「ほ、ほんとにするの?」



「いや、しねーよ。
亜矢のあんな顔、他の奴らには見せらんねーからな」



なに言っちゃってんだか。




「へ、変態!!」



「変態で結構。」



む、むかつく〜〜!!

でも、しないらしいし、今回は許そうじゃないか。




………と、その前に。
早紀を説得しなければ。