あたしたちが教室に入ると、女の子たちが一斉にあたしたちのまわりに集まってきた。




『神谷くん大丈夫だった!?』

『傷まだ痛いの!?』


って、皆そればっか。



まぁ、2週間も学校休んでたんだしね。








……………ん?
ちょっとストップ。
なんで、みんな光輝が休んでた理由知ってんの?

もちろんあたしは皆に言ってないし、早紀と翔には言ったけどあの二人が皆に言ったとは思えない。


じゃあ、なんで???




あたしは女の子たちの間をすり抜けて、自分の席についた。



「早紀、おはよ。

ねぇ、なんでみんな光輝が休んでた理由知ってんの?」




「亜矢、おはよっ。

神谷くんのファンの子達の情報網をナメたらだめだよ。

あの情報が伝わるはやさ、尊敬しちゃうよ」



早紀はそう言って、あははっと笑った。




「そ、そうなんだ。

あ、見てみて♪
光輝に貰ったんだーぁ」



それからあたしは光輝に貰った指輪を自慢しまくった。

その時のあたしのテンションの高さは異常だったらしく、早紀がちょっと引いていた。

だって、嬉しいんだからしょうがないじゃーん♪






それから、始業式に出て、教室にもどってきた。