「それは?」


「それは…ちょ、ちょっと早く起きちゃって、ひひ暇だったの!」




あたしはカミカミでバレバレな嘘をついた。



「嘘だろ。
本当はなんなんだ?」



ほら、やっぱりバレた。

あたしはバレたってねばるぞ!




「う、嘘じゃないもんっ」




「どうせ、早く俺と登校したかったとかそんなんだろ?」


光輝はそう言って、得意気に笑う。


「っだから!
違うってばー!!」



「いや、絶対そうだ」


…はぁ。
なんで分かっちゃうかな。




「…なんで」





「は?」





「…なんで、分かっちゃうのよーーーぉ!!

光輝も早紀と一緒でエスパーなんじゃない?」



うん。きっとそうだ。

と、一人納得していると、横から声がした。




「俺エスパーじゃねぇから。

亜矢の事なら何でもわかんだよっ」




「…っ////」


今、かなり恥ずかしい事言われたよね。




「顔、真っ赤。
なに照れてんだよ。」




照れるに決まってんじゃんか!!
逆に、照れない方がおかしいよ。