「きゃっ」





長いキスがやっと終わったと思ったら、いきなり腕を引っ張られて引き寄せられた。







光輝の腕の中って、すごい落ち着く。



「あ!」



光輝が何かを思い出したかのようにあたしをガバッと離した。




「なっなに?どうしたの!?」





「今日って、俺らが付き合ってちょうど1ヶ月じゃね?」







その言葉を聞いて、あたしはニヤニヤがとまらない。





「ふふふっ」






「なんだよ、そんなニヤついて」





「だって、気付いてないと思ってたからっ♪

んふふ♪」






「そうだ!!


亜矢、俺がいつも学校に持って行ってたかばん、どこにあるか分かるか?」





…かばん?
かばんだったら…多分…





「えーと、ベッドの下にあるはず……」





あたしはベッドの下を覗き込んだ。


あった。光輝のかばん。





「はい、あったよ」





「さんきゅっ」






光輝はかばんを開けて、ゴソゴソと何かを探してる。