―――――

「本当に、よかったですね。もう大丈夫ですよ」



そう言ってにっこりと笑ったお医者さんはそのまま病室を出て行った。


お医者さんも、まさか目を覚ますと思っていなかったのか、すごい驚いてた。






「光輝!大丈夫!?」




「あぁ。そんな泣くなよ」





「だってぇ…………光輝、2週間も目覚まさなかったんだよ?」





「は?2週間……?」








――ガラガラっ




「光輝!!」





扉から入って来たのは、幸子さんだ。

さっきあたしが連絡した。




「光輝!あんた、体大丈夫!?
まだ痛む!?」




「心配しすぎなんだよ。」





「2週間も目覚まさないで!

そりゃ心配もするわよ!!」



幸子さん、半泣きだ。(笑)





「心配かけて…悪かったよ」




光輝が照れ臭そうに言った。