亜矢side




あれから、2週間がたった今、光輝はまだ目を覚まさない。


手術は成功したけど、かなり危険な状態らしい。







「光輝……」



あたしは毎日ここに来て光輝に話しかける。
今日はこんなことがあったんだよ。とか…。






優衣は…、学校を退学になった。







―――ガラガラっ

病室の扉が開いて、入って来たのは、




「…優衣?」





「亜矢」






「なんで…」






「ちょっと、話したい事があるの」




今さら、話したいことなんて…………。

あたしたちは、病院の外にあるベンチに腰掛けた。