アルビニーノ美術館────


「では、警備はこのようにしますので。よろしく。」



「えぇ、どうか、頼みます。」



美術館の館長と警察が
話していた。



で、俺はどこにいるかというと



[まったく、そんなふうにしゃべっちゃっていいのかな?]



屋根裏部屋に隠れています。



[日本はまだまだだなぁ。この間のアメリカなんて大変だったぜ。]


ここの美術館もそうだが
日本は建物内に簡単に潜り込めるから盗みやすい。



[さて、行くとするか。]



「予告時刻だ、配置につけ!」



警察も動きだしたようだ。




それと同時に俺は花火に火を付けた。




パンパンッパンパンッ!!!



「おい、何だ?!」


「ゴーストの仕業だ全員持ち場を離れるな。」



「はっ!!」



[騒ぎだしたな。ま、せいぜい頑張ってくれ。]



俺はあらかじめ用意をしておいた警察の服を着て、ターゲットがある館長のいる、部屋へ向かった。


「館長、ご無事ですか?」