〜銀の羽衣と雪の美女〜

「女に寒い思いなんかさせられるか・・・って、お前何でこんなに体が冷えてんだ?!」


「い、いえ、これはもとから・・・」



そこまで言うと、吉之助はもっと強く、雪子を抱き締めた。



「俺が温めてやるから、ゆっくり寝ろ、な?」


「吉之助さん・・・」



(人間て、こんなにも暖かいものなの・・・?)



雪子は一粒涙を流しながら、吉之助にしがみつきました。



「ゆっくりおやすみ。」



吉之助は雪子の頭を撫でながら言った。



「はい。」



雪子は小さな声で呟いた。
















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だが、朝になってみると、吉之助の隣に雪子の姿はなく、代わりに銀の羽衣に包まれた雪がどっさり置いてあったという──────