それは、父親参観の日───



「それでは、お父さんはお子さんのお席の方に移動して頂いて、一緒に折り紙を作ってください!」



先生の指示どおり、功一は亜結と功矢のもとへ行った。



「おとうさん!」


「何だ?どした?」


「あのこだよ。さっちゃん!」



と噂の沙良ちゃんを指差した。



「あぁ、かわいい子だな。功矢の気持ち、伝わるといいな。」



と、功一は言った。



すると、反対から笑い声が・・・



「じょうずだね!あゆちゃん!!」


「そんなことないよ。ゆうじくんのほうがとってもじょうずだよ!」



どうやら、隣の男の子とやりとりしているらしい。



亜結も仲の良い友達がたくさんいるんだなぁ。



そう思った矢先



「あゆちゃん大スキ!しょうらい、ボクのおよめさんになってね!」



な、なに?!



「わぁ、ほんとうに!?あゆもゆうじくん大スキ!!やくそくだよ?」


「うん!」



と、指きりげんまんをする二人。



嘘だろ〜〜!?



その横でうなだれる功一だった。














その話を功矢から聞いた結維は笑いを堪えるのに必死だった。