今は10月。



綺麗な紅葉の季節になりました。



近くの公園に行くと、緑色だった木々が赤・黄・茶に彩られ、見てるだけで心が安らぎます。



と、あたしは思っているんだ
けれど・・・




「こうや、げんきだして!」


「・・・・・・・・・・」


「功矢、どうしたの?」



お迎えの時間になり、幼稚園に2人を迎えに行くと



いつも走ってくる2人が、今日は1人。



先生方もなぜなのかわからないみたいなんだけど、どうやら、遊んでる途中に何かあり、それから不機嫌になったらしい。



「ねぇ、功矢。お母さんにも教えてくれないの?」


「・・・・・・・・・」



頬っぺたをプクっと膨らませ、ムスッとした表情のまま、紅葉には目もくれずあたしに手を引かれている。



こういう時は無理に聞かないほうがいいのかな?



「亜結は、今日楽しかった?」



話を変えようと、亜結に話し掛けた。



「うん!あゆねぇきょうねぇ、みっちゃんとお人形あそびしたの!」


「そう。良かったね!お母さんも亜結くらいの時お人形遊びばっかりしてたなぁ。」


「そうなの?・・・おとうさんは、なにしてあそんでたのかなぁ?」



功一さんは・・・・・・そういえば、聞いたことないなぁ。



「今日お仕事から帰ってきたら聞いてみよっか!」


「うん!そうする!」


「功矢も聞いて見ようか?」


と、聞いても


「・・・・・・・・・ャダ」



と、ボソッと呟き機嫌は直らないままだった。