「え"ぇぇ!?嘘だろ〜・・・ビデオに撮りたかった・・・」


「あ、後で、お風呂あがったら何回でも撮れるよ!」


「そうだな。そうしよう。」



そう言って、また亜結を洗い始めたのか、黙った功一さん。



何だか、相当ショックだったらしい(笑)



で、あたしがまたリビングに戻ってみると



「あれ?位置が大分ずれてる?」



功矢は、座布団から横に2メートル近く離れていた。



「随分まわったんだね。功矢。」


「あ〜。」



抱き上げるとニコッと笑った。



キュンッ!!



可愛い!!!!!



きっと、世界中どこ探してもこんなに可愛い赤ちゃんはいないだろうなぁ・・・



なんて親馬鹿なことを考えていると功矢がウトウトし始めた。



「あら、もう功矢はおねむなんだね。お部屋いこっか。」



あたしの肩に頭を乗せ、小さな手で服をキュッと握った。



この瞬間があたしの一番大好きなとき。



確かにずっと抱き上げているのはすごく辛いけど、全身をあたしに預けてくれることが、すごく可愛くて愛しいと思えてくるんだよね。



「結維〜。」



あ、呼んでる!



眠った功矢をそっとベビーベッドに寝かせ、亜結のバスタオルを持ってお風呂へ向かった