「ど、どうしたの?その赤い頬っぺたは・・・」


「結維、そういうことは聞くな・・・。」




朝起きて、リビングに行くと有兄がいたんだけど・・・・



どういうわけか、頬っぺたには手の跡が赤くくっきりついていた。



「ケンカかぁ・・・。」



時々するんだよね。


しかも、普段はしないから、した時は直るまでかなり時間がかかる。



一緒にいるあたしはその時間とっても居づらいんだよね。



「別によぉ、あんなことぐらいで怒らないでほしいよなぁ・・・」


「有兄の"あんなこと"は女にとっては辛いことだと思うよ。」



カッコ良くて優しい有兄だけど、一つだけ欠点がある。





女心がわからない。