「そりゃぁね。…結維ちゃんがいつもと違うんだもん、緊張するよ。」



「え?」



神田さんはそういうと運ばれてきたスープを口にした。



神田さん…気付いてくれたんだ!今まで何も言わなかったのに…。



「僕が気付いてないと思った?…そうだなぁ…結維ちゃんを花に例えると、普段はコスモスとかなんだよね。」



神田さんは食べていた手を止め私を見つめて言う。



奇麗な瞳…。



今までにも普通に恋をして付き合ったりもしてきたけど、こんなに惹かれる人は初めて。



出来ればいつまでもこうして傍にいられればいいのに…。



「でも、今日はヒマワリかな。」



「ヒマワリ?」



いまいちピンとこない…



「そう。純粋で心からの大きな笑顔をする君にはぴったりだと思うよ。」



「そんな、純粋だなんて…」


食べかけのシチューを見るように、下を向いた。



「今日はオシャレをしたり、化粧もして。髪型もいつもと違う。君はどこまで奇麗になれば気が済むんだって、思ったよ。」



誕生日とクリスマスが一度に来た感じがする(笑)



「初めてです。奇麗なんて言われたの。」


「えっ?!そんなはずないでしょう?」