「…何で……こんな…」



結維は怖くなって力なく床に座り込んでしまった。



「こんにちはぁ…!?結維ちゃん!!」



すると、いつもは夜に来るはずの神田さんが来た。



「大丈夫かい?怪我は…」



「神田さん…ッ…ウッ…」



神田さんが来てくれたおかげで安心し私は泣いてしまった。



そんな私を神田さんは「もう大丈夫、安心して」と優しく抱きしめて背中を撫でてくれた。





「一体何があったんだ?」



私が落ち着きを取り戻すと神田さんが聞いてきた。



私は今起きた出来事を話した。



「そうだったのか…とりあえず今日はもうお店は出来ないよね。」



店の中を見渡した。



まだ無残に切られた花が散らばっている。



その花を見るとまた涙が出そうになる。



それに気付いたのか神田さんは私に近づいてきた。



「結維ちゃん、君に何もなくてよかった。花達には悪いが君に何も危害が加えられなくて本当によかった。」



静かに私の目を見て話す神田さん。



「はい…。」



だとしても私は大好きな花達を傷つけられたことがとてもショックだった。