「…あ、ありがとうございます」


「せっかく華麗にキャッチしたのに燈嘩ちゃん、横でぼーっと突っ立ってるからびっくりしたよ」


このパンダ、可愛い…。

また煉兄に取ってきて貰おうかな♪


「ねぇ、燈嘩ちゃん」


「何ですか?」


「燈嘩ちゃん、兄弟はいる?」


「いますよ?10個年上の兄と9個年上の兄が」


「そう…」


その時、ほんの少しだけど先輩の目が曇った気がした。