兄貴は燈嘩が学校から帰ってきても寂しくないようにって、家の中で働けるイラストレーターという職業を選んだ。 あの日、あんな事が起きなかったら…、多分あいつは…、煌は…、違う道を進んでいただろう…。 俺もあの日、あんな事が起きなかったらあんなに必死で就活しなかっただろうな…。 俺たち二人の原動力はいつも燈嘩だった…。 あいつがもう…二度と悲しい思いをしないように、ずっと笑ってられるように、って…あの時の俺たちは必死だった…。