「ねぇ、何でそんなにイケメンって言われてるのに彼女いないの?」 あたしは何気なくお兄たちに聞いてみた。 またお兄たちがピクッと反応した。 「それは…、なぁ?」 「あ、あぁ…」 「え?何?何なの?」 何お兄たちだけで納得してんのよッ!! 「俺たちだけの秘密だよ♪」 最後に煉兄がそう言った。 「……。何それー!!」 リビングから去っていくお兄たちの背中を見ながら叫んだ。