だって、嬉しかったんだ。 あの工場に入ってきた時、二人とも息が上がって暑くもないのに汗かいてたから。 心配してくれたんだなって。 「煉!お前はもう少し日頃の行いを改めろ!」 「わーってるよ!うるせぇな!」 「お前はっ!!――――」 はぁ。また始まったよ。お兄たちのくだらない言い合いを遠巻きに見ながらクスクス笑う。