「誰だ!お前」


煉も知らないようだ。


「ふっ。覚えてねぇのかよ。全く…、本当にムカつく野郎だ…」


「お前は覚えてないだろうが、俺は忘れないぜ?お前のその憎たらしい顔をよ!!」


男は声を荒げて煉に言い寄る。


「…お前はなぜ燈嘩を拉致したんだ?」


俺は男に一番の謎を聞いた。


「あぁ?お前は一ノ瀬 煉の兄貴か?」


「あぁ、そうだ。質問に答えてくれ」