お嬢サマとアイドルの恋物語



「メールだれか・・・」


綾乃が聞こうとした瞬間


「えっ!!あの人形姫ちゃんからメールきたのか !!」


ヒロキが割り込んできた。


ダーツが疲れたので休みに来たらしい。


「ちっ..ちげえよ!!」


ハヤトはとっさに携帯を閉じた。



「顔真っ赤だから!バレバレだから!」


ヒロキは爆笑している。


くそ!笑いやがって!!


「えっ!ヒロくん、人形姫ちゃんってだあれぇ☆?」


美優も話に入ってくる。


「美優ちゃん、それはね、昨日ハヤトがコンサートで目をつけた子でめちゃくちゃかわいいんだよ―♪」


「まじやめろー!!」




「へえ~☆!それでそれで?」


美優は目がキラキラしている。




「それでハヤト会えなくなるのやだ!とか言ってアドレス渡し...」


「だからもういいって!!」


3人がうるさく会話している中、綾乃だけが黙ってハヤトの事を見ていた。



「もういいって!!ヒロキ仕事行くぞ!!」


ハヤトはヒロキの分まで会計をし、ヒロキの腕を掴んだ。


「え!まだラジオまで5時間もあんじゃん!!」


「えー☆ヒロくんラジオなんだあ!ちゃんと聞くねえ♪」


美優のぶった声が聞こえる。


「ありがとう!美優ちゃ...」


ヒロキが言いかけた時ハヤトが強く腕をひき店からでた。