「あっ☆ヒロくぅ~んvV」
ダーツの店に入ってすぐ女の子が走ってきた。
「おー!美優ちゃん☆久しぶり♪」
美優はヒロキの腕にからまりついた。
美優はヒロキとハヤトの知り合いだ。
売れっ子アイドルになる前はよくこのダーツバーで遊んでいた。
「ヒロくん最近来てくれないんだもぉ~ん!!」
そう言って美優はほっぺを膨らました。
美優は誰がどう見てもブリっこだ。
そしてヒロキの事が好きだ。
「ごめんなぁ~仕事が忙しくてさあ~!!」
けどヒロキは全く気づいてない様子。
「そうなんだあ;;もっとヒロくんと遊びたいなあι
あっ☆今日ダーツ教えてよおvVヒロくん上手じゃん♪」
「いーよ☆」
そう言って美優とヒロキは行ってしまった。
ハヤトはとりあえずカウンターに座る事にした。
店長が話しかけてきて、ハヤトはたわいない話をしていた。
「ハヤト、久しぶりね。」
ハヤトの隣に女の子が座ってきた。
「お!綾乃か。久しぶりだなー!」
この子は綾乃。
ハヤトの友達であり元カノである。
綾乃から告り付き合った。
でもハヤトは好きではなかったためすぐに別れた。
今思うと綾乃にはすっげえ悪かったなあι
「最近来なかったわね。」
綾乃は同い年の割にやけに大人っぽい。
「仕事が忙しくてなかなかな。」
元カノだが今では友達。
普通に話してる。
「あら、忙しぶっちゃって(笑)」
「ぶってねえよ!笑」
俺はひどいことしたのに綾乃は普通に接してくれて本当感謝してる。
「昨日、美優とコンサート見に行ったのよ?」
綾乃は微笑みながら言う。
「まじ?いつもサンキューな!」
綾乃はコンサートに毎回来てくれていた。
「前の方の席だったのにハヤト気づいてくれないんだもの。」
綾乃は悲しそうな顔をした。
「ごめんな~!」
