−ピーンポーン 部屋のチャイムが鳴る ガチャっとドアを開けると 「おはよっ琉那!」 ビッショリと濡れた崇の姿が… 「なんでそんなに濡れてんの?」 「え?雨降ってるし」 「雨はわかってるけど、普通そんな濡れないでしょ」 ホラ、と言いながらタオルを渡すと 崇はうれしそうに笑顔を作った。 「ありがと。」 「…まだ用意できてないから、もう少し待ってて」 「おう」 ガシガシと髪を拭く崇を横目に見ながら 私は学校の支度を続けた…