崇は別に彼氏って訳じゃない。

ただの世話焼きな友達。


彼氏とか正直めんどくさいなって思うし

縛られるのとかもキライだし…

だから、向こうの好意は気付いてるけど

何もないその「友達」関係を続けてる。


「しょうがない…」

ベッドから抜け出しキッチンへと歩く


ヒンヤリした空気と

遠くで聞こえる雨音

カチカチとなる時計の秒針が

自分は一人なんだと実感させる…


まぁもう慣れたけど。


ガチャっと冷蔵庫を開け

ミネラルウォーターを取り出す

コップに注いでそれを飲むと

ようやく少し体も起きてくる。


「あと10分くらいかな…」

チラリと時計を見て呟くと

私は再び寝室に戻って学校へ行く準備を始めた。