次の日、相変わらず保育器の中の我が子を、友也と二人、窓ガラス越しに眺める。 腕にはたくさんのチューブが繋がれ、この姿を見る度に、どれほど自分が変わってあげたいと思ったか。 「なあ、美月。この子はさ、こんなに小さいのに、必死に生きてるんだよな」 友也は、子供に視線を落としたまま、しみじみと言った。