「よろしくお願いします」 先生に手渡し、診察をしている間、緊張と不安で、体が震えてしまった。 「美月、子供を信じよう」 「う、うん」 隣で友也が手を握る。 それでもどうしても、不安は拭いきれない。 遠くから聞こえる我が子の泣き声。 まだ、生まれて4日なのに、自分の子供の声って、分かるようになるんだね。 涙を堪えて待っていた時、先生が子供を連れて戻って来た。