「美月…。あっ、赤ちゃん抱っこ出来るんだ?」

いつもの様にお見舞いに、友也がやって来た。


「うん。お乳をあげようと思って」


「すごいなぁ。こんなに小さいのに、生きてるんだもんな」


まだ産まれたばかりの赤ちゃんは、光を認識する程度にしか、視力はないと聞いたけど…。


ようやく目を開いた我が子は、蛍光灯の明かりの方に視線を移していた。