「でも、やっぱり美月には名前で呼ばれたいな」 「先生…じゃない、友也…」 ぎこちなくそう言うと、友也は優しく微笑んで、私にキスをした。 田舎道の交差点は、人も車もいない。 一台、私たちの車だけが、ここに止まっている。 「友也…」 もう一度そう言うと、私たちは信号が青になるまで、唇を重ね合った。