でもね……、

そんなことを言われても、恭にいの横顔に見惚れちゃうんだ。


すっと通ったきれいな鼻筋、シャープな輪郭、そして、優しい印象の少し垂れた目。


それに、もともと色素の薄い髪は夕日に照らされて、明るくきれいに輝いている。


女の子なら誰もがカッコイイと思うだろう。


確かに恭にいの言うとおり、私は子供っぽいから、恭にいとは釣り合わないんだろうな……。


そうは思いながらも、想いは募るばかりなんだ……。


さあ、言うなら今だ、私。


頑張るんだ――。


「ねえ、恭にい……。」


「ん?」


恭にいと視線がピタッと合って、私の心臓は大きく跳ねる。


ど、どうしよう??


「あっ、え、えっと……、あっ!恭にい、今年もいっぱいチョコもらったんでしょう?」