男なんて……一生知らなくていい。 知りたくもない。 「お前って、考えてること顔に出るよな」 「…顔に、でる……?」 「そ。今、男なんて知りたくないって顔してた」 うっそ。 この人、超能力か何かの持ち主!? 「…だから余計にお前の事気になる」 え…? そう思った瞬間、不意に私の唇に柔らかい何かが触れた。 目を見開いて驚くことしかできない私。 そして、脳裏によぎるあの時のこと。 でも、何かが違う。 ……こんなに優しいキス、私は知らない。 ……こんなに甘いキス、あの時とは違う。