その日の夜。


「ねぇ、お姉ちゃん」

お風呂上がりの私に突然声をかけてきた雫。

「なにー?」


「お姉ちゃんに頼みがあるんだけど、いい?」


「内容によるけど」


「あのね。結城先輩の好きな食べ物とか聞いてきてほしいんだ」



ゆゆゆ、結城先輩・・・っ!?

あぁ。ついさっき放課後の出来事を思い出す。


「なんで好きな食べ物・・・?」


「お弁当・・・作ってあげよっかな?って思って」


顔を赤らめて言う。


なんて積極的な・・・。



「だから明日聞いてきてね♪」

一応、結城先輩とは付き合ってる事になってるんだよね?

雫には黙っておこ。