「さっきから聞いとけばベラベラ人の事ばっか。人の事言う前に自分の顔どうにかした方がいいんじゃねーの?」



お前らだって人のこと言えねーっつうの。


その言葉を聞き、保健室を去っていた二人組。



「あんたも言われっぱなしでいいわけ?」


俺はベッドにうずくまっている女に言うと、女は振り向いた。



案外、可愛いじゃん。

あいつらが散々言ってたから、どんな奴かと思ったけど。




ってか、さっきからすげー見られてるんだすけど?


「聞いてんの?」



「え、あ。はいっ。あの、“結城先輩”ですよね?」




「あ?なに言ってんの?」



は?

こいつ、なに言ってんの?


結城先輩ですよね?って。

そりゃそうだけどさ。



こいつ、ひょっとして・・・・