「もう!旅立つ時くらい
多少の事は多めに見てよね!」


真鈴は頬を膨らませる。


「あなたの場合、多少じゃないでしょう!」


華鈴の言葉に真鈴はぐっと押し黙る。


確かに…そうなんだけど…。


「もういいもん!じゃーね!お母さん」


真鈴は湖に映る月の
ゲートに向かって飛び込んだ。