百合子ちゃんの顔には、沢山の切り傷や痣があった。 「……………………」 言葉が出ない。 ここまでするの…? これはイジメの範囲を超えてるよ……。 「…くっだらねー…。堕ちてんな…お前等」 東野君がクラスを見渡して言い捨てた。 「…俺も同感だね」 東野君に続くこの高校の王子様らしい岸夫君も軽薄の眼差しでクラスを見渡した。 「…百合子ちゃん、出よっか!」 あえて明るく百合子ちゃんの腕を掴んで無理矢理教室から連れ出した。