「あ!待ってよネア! ごめんね僕?お姉ちゃんあの猫さん追いかけなきゃ! 怪我は無い!?痛いところは!?」 一方的に言い切った真鈴を、男の子は放心状態で見つめ、無言で首を横に振る。 「良かったぁっ!じゃ!ばいばい少年っ!」 真鈴はネアを追いかけ走っていった。 「………猫さんが…。喋った………」 男の子が小さく呟いたのを真鈴もネアも知らない。