「帰りもあのゲートを通ると思うと…。 吐き気が襲ってきそうだよ」 真鈴は屋上のフェンスに近付き校庭を見下ろした。 夜の学校、月の光だけがこの世界を照らしている。 「太陽が顔を出せば、この校庭には沢山の人間達でいっぱいになるんだろうね!早く会いたいなぁ〜っ」 人間界に来るのをずっと楽しみにしてた。 修業に行く3ヶ月前からずっと人間界の事を勉強してしまう程に。