病室から出た俺はその場で声を押し殺して泣き崩れた。

「なんで、なんであいつが…」

ずっと思っていた事が口からこぼれ落ちた。

「あいつは、まだ17歳なのに、これからなのに、そんなあいつから未来を奪うなんて…」

俺はあいつが作ってくれたお守りを強く握りしめた。