それから半年後、県大会前日俺はあいつに会うため病院に来た。病室に入るとあいつはいつもより辛そうな顔をしていた。それでも俺が来ると笑顔でいた。
「そうだ先輩、これ明日の県大会の時に持っていてくれませんか?初めて作ったのでうまく出来なかったんですけど…」
そういってあいつは引き出しから手づくりのお守りを取り出した。よく見ると手には至る所に絆創膏が貼ってあった。
病気で辛いはずなのに一生懸命作ってくれたのがすごいよくわかった。俺は心の中から込み上げてくるものを必死で押さえた。
「ありがとう、明日絶対に勝つから、待っててくれ。じゃあ明日な」
この時お前にはもうその明日がないことが分かってたんだな。
「先輩…大好きです!」
いつもより大きめの声で今まで一番明るく元気に今までで最高の笑顔であいつは言った。
「ああ」
俺はそれ以上何も言えず病室を出た。これがあいつと交わした最期の言葉だった…
「そうだ先輩、これ明日の県大会の時に持っていてくれませんか?初めて作ったのでうまく出来なかったんですけど…」
そういってあいつは引き出しから手づくりのお守りを取り出した。よく見ると手には至る所に絆創膏が貼ってあった。
病気で辛いはずなのに一生懸命作ってくれたのがすごいよくわかった。俺は心の中から込み上げてくるものを必死で押さえた。
「ありがとう、明日絶対に勝つから、待っててくれ。じゃあ明日な」
この時お前にはもうその明日がないことが分かってたんだな。
「先輩…大好きです!」
いつもより大きめの声で今まで一番明るく元気に今までで最高の笑顔であいつは言った。
「ああ」
俺はそれ以上何も言えず病室を出た。これがあいつと交わした最期の言葉だった…

