そして、夜7時。

「さー、帰りましょ」

僕と‥‥那月はぐったり。

だって3時間ぐらい待たされたよ?

疲れた‥‥。

ちなみに、那月は呼び捨てじゃないと怒る。

「あぁっ!?」

美那さんが突然叫ぶ。

「何ですかどうしましたか」

と訊く。

大体くだらないけど‥‥

訊かないと美那さん怒るから。

「‥‥お酒買い忘れてた」

そういえば。

美那さん、お酒大好きだっけ‥‥

「じゃあ、僕先帰りますよ。」

「うんそうして。あっ!」

今度は何?と那月。

その気持ちはよくわかる。

「那月、アスカちゃん送って行きなさい」

いやいやいやいや?

家隣だし。

嫌でも帰り一緒でしょ?

那月は無言で頷き、歩き出した。

「ま、待ってよ」

那月の方が背が高いから‥‥

歩幅も当然大きい。

小走りで那月に追いつく。

待ってくれないってどーゆーこと!?

酷いよぉ!

「‥‥おい」

!?

突然何!?

「はい」

頭の中は硬直状態。

はい、としか言えなかった。