「なんでなんでええ!?」

僕は泣きそうになる。

やだよぉ、こんな無表情男!

こーゆー人嫌いだよおおお!

怖いもん‥‥

てゆーか。

この‥‥那月、って人?

すっごい機嫌悪いよ!?

美那さあああん!

隣の人がこれは怖いです!

ヘルプミー!

「えー?いいじゃない」

よくないっ!

「やだよっ!」

「‥‥巫山戯るな」

喋った!

もの凄い怒ってるけど!?

怖い!怖すぎるよ!

「巫山戯てないわよお?」

美那さん笑顔だけど怖い!

何この状況!?

「あのぉ‥‥」

僕は恐る恐る手を挙げてみる。

美那さんは笑顔で、

「なぁにぃ?アスカちゃん」

と言った。

あら!?何時もの美那さんだ。

いや何この人!?

二重人格!?

「帰りたいです」

「駄目」

あ、やっぱり。

家隣だもんなぁ‥‥

一緒に帰るぅーと駄々っ子になった。

「‥‥わかりました」

こうなると、僕が折れるしかない。