言いたいことは言ったのか、腕をほどいて突き放してきた。 地面に倒れ込むように座る体。 セクハラの現行犯は、教室から立ち去ろうとしていた。 「ちょっと、待ってよ!」 地面に座り込んだまま、龍太にむかって叫ぶ。 振り返らないで、ただ立ち止まった。 「大箸くんは…悪い人なんかじゃない。家族想いの、優しい人だよ! あんたに、大箸くんの何がわかるの!?」