彼のことを、ゆっくり思い出したくて…。 実際には…ちょっと変な妄想がしたくて…。 早起きして、誰も来てないはずの校舎に足を踏み入れたのに。 どうして。 一番見たくない相手なのに。 朝一番で会わなきゃいけないの? 「…やけにはえーじゃん、遥」 「…目が覚めちゃったから。 あんたこそ、こんな時間に何してんの? ……龍太」 机に座ったまま、あたしを見つめる龍太。