晴海Sideー
私は急いで3階の女子トイレの掃除用具に隠れた。
さすがに女子トイレにはアイツも入る事は出来ないだろう。

私は勝利を勝ち誇ったかの様に笑う。

しばらくして、廊下から足音が聞こえてきた。
その音は徐々に私に近づいて来る。

…ーアイツ?

まさかね……。



「開けるぞ」

……え?

声と同時に掃除用具の扉が゛ギイッ″と音をたてながら開く。
















「な?…無理だろ?」

「ーッ!?」

アイツは不気味に笑ってみせた。

「んじゃ、お願い聞いてもらおうかな?」

「どうして…此処だって分かったの?」

「ん?
気になる?」

「…うん」

「勘だよ、勘。」

勘って…
凄い冴えてるじゃん…。

「で、何すれば良い?」

「じゃあ…」



















゛俺の女になれ″



















はあい??


「無理って言ったら?」

「殺す☆」

「は…ははあ;」

こえぇ〜…。

「期間…とかは?」

「俺がフルまで」

出ました!
自己中判断!

「…分かったょ」

「うしッ」

そう言ってアイツは私の頭の上に手を置き、私の髪を乱した。

「ちょっと!
髪ボサボサになった!」

少し怒った感情を入れながらアイツを見るとー


まるでアイツは小さな子供の様な無邪気な笑顔で笑っていたー…


へえ…。
アイツもこんな可愛い顔するんだ。

ついつい私はアイツの顔を見ていたらそれに気づいたのかアイツは、

「何ジロジロ見てんだよ」

「わっ!…ゴメン」