1階におりると身だしなみを整えた潤汰がテーブルで待っていた。

「ねぇ和兄まだ起きないの?僕もう食べたいんだけど。」

「みんな揃うまでダメですよ。」

――ガタンッ,トントントン

「ほら兄さんもおりてきましたよ。」

「和兄遅いって~…」

「うるせ~、ほら早く食うぞ。」

「アハハ。ではみんな手を合わせて。」

「「「いただきまーす!」」」

家族のルール①『食事はみんな揃っていただきます。』

「正兄、今日の目玉焼き焼き過ぎ。それとソース持ってきてよ、ソース!」

「おい正樹、俺には醤油持ってきてくれ。」

「はいはい。ちょっと待ってくださいね~っと♪…はい、ソースと醤油。」

「はい、ありがとね~。」

「サンキュ」

文句は言うもののいつも残さずキレイに食べる。

食べ物を粗末にしない所も彼らのいいところだ。

「ごちそうさま。じゃあ僕もう学校行くね~。」

いつも最初に出かけるのは潤汰だ。

「「いってらっしゃい。」」

「ん~、いってきます。」

――ガチャ,バタン

「兄さん今日の講義は午後から?」

「おう。その後バイトあるから飯までには帰る。」

「了解しました。」

高校に行くまでの時間は掃除と洗い物をして、それが終わってから学校に行く、そんな朝です。

「じゃあ僕も学校にいってきます。」

「おう、いってらっしゃい。」

新聞を読みながら眠そうに言う兄さん。

玄関を出る僕。

これで朝の生活は終わり♪