「それでは今からHRを始めます。」

「今日は担任の先生がいらっしゃらないのでHRの進行役は僕、高野と赤坂さんが務めさせていただきます。」

「高野君、今日の議題は何?」

「えっと今日は…」

この時が僕の幸せ。

好きな人と1番近くで話せるこの時。

「おい委員長~、せっかく担任いないんだからHRとかやめようぜ~w」

「そーだよ、HRとかダルいっしょw」

「うふふ、そんなこと言っちゃダメですよ。」

赤坂さんがふざけている男子生徒に呼びかけた。

「あ、赤坂がそういうなら真面目に受けてやってもいいけどよ//」

「ありがとう。それでは今度の球技大会について話し合いをしたいと思います。」

あぁ、この人も赤坂さんのことが好きなんですか…

やはり赤坂さんはモテますね。

ライバル多いです;;

この学校のHRは20分。

この20分だけが僕に与えられたチャンスなのに…

――キーンコーンカーンコーン

「えぇ!!もう終わりですか!?」

「きゃ!!た、高野君どうしたの?いきなり大声だして…」

「え?僕今何か喋りましたか?」

「無意識だったの?高野くんおもしろい。」

クスクスと楽しそうに笑う赤坂さん。

その笑顔が眩しすぎます//