「くっそ…ただいまぁ。」
「「おかえりなさい!」」
「遅かったですね。何かありましたか?」
「どうしたの和兄?イライラしてんねw」
「あぁちょっとな…」
「よかったら話してくださいね。家族何ですからなんでも言ってください!!」
「…悪い。財布落としちまった。」
「プッw和兄珍しいねww財布落とすとかw」
「潤汰…てめぇは締められてェみたいだなぁオラァ!!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い;;折れる、骨折れるだろ和兄ぃ!!」
「まぁまぁ兄さん、間接技かけるのは後にしてごはん食べましょう。」
「そうだな。また後にするか。」
「後でまたやるの!?」
「とりあえず…」
「「「いただきまーす。」」」
「それで兄さん。どこで落としたか覚えはあるんですか?」
「あぁ、バス停に向かう途中で女とぶつかってこけた。たぶんその時だろ。」
「ってことは歩いて帰ってきたわけ!?3㎞はあるだろ。」
「おつかれさまです。でも無事帰れたんですしよかったじゃないですか^^」
「よくないっつーの。財布には学生証と保険証が入ってんだよ…」
「保険証はヤバいっしょ…いい人に拾われてるといいね。」
――ピーンポーン
「ん?宅配便でしょうか。はーい。」
