私は照れながらもその手に自分の手を置いた。
…本当、翔君の突然の行動にはドキドキさせられっぱなし。
砂利道を下り、車が置いてある場所へと辿り着いた。
「……わぁ!」
下りた時に見えたのは、昔、翔君が私に見せてくれた夜景。
街全体がイルミネーションみたいで、キラキラしていて。
また久し振りにこの夜景を見て声を上げてしまった。
そして木の柵まで駆け寄る。
「本当綺麗。癒される~」
「今日は星も出ていて綺麗だな」
地元では見れない星空。
真っ暗な空間にキラキラした点が散らばっていて、手を伸ばしたら届きそうだ。


