「大丈夫。俺は今のままで幸せだから」 そう言う波留さんの表情には嘘も何もなくて。 私は何故かそれで納得してしまった。 「でも、千春が翔様の嫁じゃなかったら俺が千春を嫁に貰ってたのにな」 意地悪な笑みを浮かべ、言う波留さんに私は固まってしまう。 「…冗談キツいです!」 ──────………… ────……… 夕方。 私達は丘の上のある“カフェ”に向かっていた。 梨理は遊園地で騒ぎすぎて車の中で寝てしまった。 波留さんはその梨理を見ていてくれるということで私と翔君2人で向かっている。