「心配してくれてありがとうな。だけど、俺はその人を忘れられないから結婚する気はないんだ」 「……それを彼女さんは望んでいるんですか…」 「望んでないと思うよ、絶対。…でも俺はその人しか生涯愛せないから」 また波留さんは空を見ながら言う。 その波留さんの表情は寂しそうで、私まで悲しくなってくる。 必死に涙を堪えていると、ポンッと軽く波留さんが私の頭に手を置いた。