私の必死さに波留さんは腹を抱えて笑った。 「ハハ、そんな必死に謝らなくても怒らねぇよ。 ……結婚はしないよ」 「え…?」 波留さんの言葉に私から表情が消えるのがわかる。 結婚はしない─…? 「なんで…」 「心に決めた人が居るからね」 そう言う波留さんの目は空を見ていた。 雲ひとつなく澄んだ空を─。 結婚を薦めているわけでは無いけど、波留さんには幸せになってほしいんだ。 私や翔君を幸せにしてくれたように。