私が梨理を宥(ナダ)めてると、運転をしている波留さんがクスクスと笑う。
「…波留さん?」
突然吹き出す波留さんに私は首を傾げ、波留さんの名を呼んだ。
「…いや、ごめん。いつも見てるけど千春が母親になってるなんて面白くて」
言い終わった後もまた笑い出す波留さん。
それに便乗するように翔君も笑い出す。
……失礼な。
私は笑う2人を睨む。
すると梨理が私の服の裾を掴み、叫んだ。
「ママはママだよ?」
目を丸く開けて私に力強く言う梨理。
多分、私が自分の母親じゃないと言われてると思ったのだろう。
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